非接触で手を乾かせるハンドドライヤーは、長期的にできる感染症対策として有効な設備です。本記事では、ハンドドライヤーを扱う主要メーカーの寸法・サイズをタイプ別にまとめました。
自社に合うハンドドライヤーを見つけるためにも、ぜひ最後までご覧ください。
(当記事は、2022年8月末現在の情報をもとに執筆しています)
ハンドドライヤーはメーカーやタイプによって、寸法・サイズや機能が異なります。自社の目的にぴったり合うハンドドライヤーを選ぶには、いくつかのポイントを押さえておくことが重要です。
当サイトでは、ハンドドライヤー選びで知っておくべき導入知識を配布しています。資料は無料ですので、ぜひお気軽にダウンロードしてください。
【タイプ別】主要7メーカーのハンドドライヤー寸法・サイズ一覧
ここで、ハンドドライヤーを扱う主要な7メーカーについて、タイプ別に寸法・サイズを一覧にまとめました。
- 標準タイプ
- コンパクトタイプ
では、それぞれ見ていきましょう。
種類1.標準タイプ
No, | メーカー | 寸法・サイズ (単位:mm) | 製品名(※形式) |
---|---|---|---|
1 | 株式会社エアラボ | 幅300×奥行218×高さ690 | CIRCULA(サーキュラ)※CIRCULA-001W |
2 | 三菱電機株式会社 | 幅300×奥行219×高さ755 | ハンドドライヤー ジェットタオル スリムタイプ(衛生強化モデル)※JT-SB116LH |
3 | パナソニック株式会社 | 幅300×奥行189×高さ670 | パワードライ ※FJ-T10S3 |
4 | TOTO株式会社 | 幅300×奥行186×高さ550 | クリーンドライ(両面高速タイプ)※TYC420型 |
5 | 株式会社LIXIL | 幅300×奥行219×高さ755 | スピードジェット壁掛け衛生強化タイプ※KS-590BH |
6 | ダイソン株式会社 | 幅303×奥行247×高さ661 | Dyson Airblade dBハンドドライヤー |
7 | 東京エレクトロン株式会社 | 幅300×奥行189×高さ670 | エアータオル ※PW-T10A |
標準タイプとよばれるハンドドライヤーは、手前側と奥側にノズルがあり、2方向から風を吹き付けるタイプです。上記表のとおり、各メーカーによって寸法・サイズに大きな差はありません。
もしすでにハンドドライヤーを設置済であれば、ほとんどのメーカーの製品を設置できます。
ただ、上部から手を差し込んで乾燥するので、大人の腰の高さくらいの位置に設置できるスペースが必要になります。
種類2.コンパクトタイプ
No, | メーカー | 寸法・サイズ (単位:mm) | 製品名(※形式) |
---|---|---|---|
1 | 三菱電機株式会社 | 幅245×奥行139×高さ470 | ハンドドライヤー ジェットタオルミニ※JT-MC105J |
2 | パナソニック株式会社 | 幅250×奥行157×高さ470 | パワードライ※FJ-T10S3 |
3 | TOTO株式会社 | 幅245×奥行154×高さ470 | クリーンドライ(高速タイプ)※TYC320型 |
4 | 株式会社LIXIL | 幅300×奥行219×高さ670 | スピードジェット壁掛けタイプ※KS-570A |
5 | ダイソン株式会社 | 幅234×奥行100×高さ394 | Dyson Airblade Vハンドドライヤー |
6 | 東京エレクトロン株式会社 | 幅256×奥行148×高さ490 | エアータオルKTMシリーズ |
コンパクトタイプも、メーカーによって寸法・サイズに大きな違いはありません。上部から風を吹き付けて乾燥するので、標準タイプより高い位置の壁に設置します。
比較的どこにでも設置できますが、手洗い場を覆わないことがポイントです。複数の利用者がいる場合、手を洗う人と手を乾かす人が同時に利用できず困ってしまいます。
なお下記記事では、紹介したハンドドライヤーの各メーカーについて解説していますので、ぜひ合わせてご一読ください。
ハンドドライヤーのサイズを選ぶ2つの基準
タイプ | 使用回数の目安 | 施設場所のイメージ |
---|---|---|
標準タイプ | 100〜400回以上/日 | ・商業施設やビル ・医療施設 ・工場 |
コンパクトタイプ | 400回以下/日 | ・1〜2人用の個室トイレ ・小〜中規模の飲食店 ・小売店 |
ハンドドライヤーのタイプ別に寸法・サイズ選ぶときの目安は、上記のとおりです。
- 設置場所の広さに合わせること
- 使用回数に合わせること
上記の2つのポイントで検討します。 まずは、設置する場所の広さに合うハンドドライヤーを選びます。
いくら性能が良くても、設置スペースでスムーズな動線(人や物が移動する際の経路)が確保できなければ、快適に利用できないからです。
次に、1日の使用回数を予測します。なお、使用人数と使用回数は比例するとは限らないため、注意が必要です。病院や食品工場など衛生対策を強化している施設では、使用人数が少なくても利用回数が増加します。
自社が設置する場所に合わせて予測しましょう。なお、下記記事ではハンドドライヤーの種類について紹介していますので、ぜひご一読ください。
ハンドドライヤー選びで失敗を防ぐには目的を明確にすることが重要
ハンドドライヤー選びで失敗を防ぐには、まず設置の目的を明確にすることが重要です。目的によって、導入すべきハンドドライヤーが異なるからです。
例えば、設置の目的には以下の例があります。
- 商業施設に訪れる来店客が、スムーズに利用できるようにしたい
- 飲食店のトイレや厨房などの限られたスペースに設置したい
- 病院の車いす利用者が、快適に使えるようにしたい
- 食品工場で衛生対策を強化したい
たくさんの来店客が利用する商業施設に設置したいのに、風量が弱いハンドドライヤーを設置すると、乾燥に時間がかかりクレームが発生する恐れがあります。
クレームが発生してしまうと、費用をかけて導入しても利用者に満足してもらえません。予算を効果的に使うためにも、まずは自社の設置目的を明確にしましょう。
寸法の他に知っておくべき自社に合うハンドドライヤーを導入する7つのポイント
自社に合うハンドドライヤーを導入するために知っておくべきポイントには、以下の7つがあります。
- 想定利用者にとって使いやすい高さに設置できるタイプか?
- 迅速に手を乾燥できるだけの風量があるか?
- 誰でも清掃しやすい簡単な構造か?
- ボディは次亜塩素酸ナトリウムに耐えられる素材か?
- 本体の内外に衛生対策が施されているか?
- 導入費用やランニングコストが自社の予算に近いか?
- 水滴や風が漏れにくい吸引式か?
では、ひとつずつ見ていきましょう。
ポイント1.想定利用者にとって使いやすい高さに設置できるタイプか?
まずは、想定利用者が自然な姿勢で利用できる高さに設置できるか確認しましょう。想定利用者が、ハンドドライヤーを自然な姿勢で使えなければ、快適に利用できません。
例えば、子どもの利用が中心の児童施設に設置する場合、大人に合わせて取り付けてしまうと、子どもでは手が届かなくなります。
もちろん、大人のために設置するのなら問題はありません。ですが、想定利用者が自然な体勢で利用できるよう、だれが使うのかを明確にしておくことが重要です。
なお、ハンドドライヤーの設置位置の高さを決める基準は以下の記事で解説していますので、ぜひご一読ください。
ポイント2.迅速に手を乾燥できるだけの風量があるか?
ハンドドライヤーで迅速に手を乾燥できるかどうかです。できるだけ早く手を乾かせれば、菌の繁殖を少しでも抑えられます。
ハンドドライヤーで迅速に手を乾かすには、メーカーが推奨する乾燥時間を守ることがポイントです。
ですが利用者は、外出中であったり業務中であったり日常生活のワンシーンで利用するため、必要な時間を確保できるとは限りません。
ハンドドライヤーに風量があれば、利用者の状況にかかわらず早く手を乾かせます。利用者が安全に使用するためにも、十分な風量を確保することは大切です。
なお、ハンドドライヤーの「乾かない」に関する内容は以下の記事で解説していますので、ぜひあわせてご覧ください。
ポイント3.誰でも清掃しやすい簡単な構造か?
清掃しやすい簡単な構造かどうかも、ハンドドライヤーの導入前に確認しておきたいポイントです。誰でも簡単に清掃できないと、メンテナンスを十分にできない恐れがあります。
メンテナンスや清掃が十分にできないと、以下のトラブルの原因になります。
- ボディ表面や内部で菌が繁殖し、感染リスクが高まる
- ホコリがフィルターにたまり、モーターに負担がかかる
特に菌が繁殖すると、利用者の健康に影響します。衛生的に使用するために、誰でも簡単に清掃できる構造のハンドドライヤーを選びましょう。
なお、ハンドドライヤーの清掃方法については以下の記事で詳しく解説していますので、ぜひあわせてお読みください。
ポイント4.ボディは次亜塩素酸ナトリウムに耐えられる素材か?
次亜塩素酸ナトリウムは、厚生労働省からコロナウイルスやノロウイルスの対策に有効とされている消毒液です。
「次亜塩素酸」の酸化作用などにより、新型コロナウイルスを破壊し、無毒化するものです。
引用:厚生労働省
薄めた次亜塩素酸ナトリウムをハンドドライヤーの清掃時に使用できれば、ウイルスを失活化できるのでより衛生対策を強化できます。
ですが、次亜塩素酸ナトリウムに耐えられない素材のボディに使用すると、以下のトラブルの一因となります。
- ボディが変色する
- ハンドドライヤーが故障する
清潔なハンドドライヤーを長期的に使用するために、次亜塩素酸ナトリウムに耐えられる素材かどうかを確認しましょう。
ポイント5.本体の内外に抗菌対策が施されているか?
ハンドドライヤーの表面部分だけでなく、内部にも抗菌対策がされているとより衛生的に使用できます。ハンドドライヤーは風を吹き付けるため、内部で繁殖した菌が設置空間へ広がる恐れがあるためです。
抗菌対策の例は、以下のとおりです。
- ボディの素材が抗菌素材
- 内部で空気を浄化する高性能フィルター
- 銅イオンによる抗菌作用
特にフィルターや水受けトレーなど内部の対策は、メンテナンススタッフの健康を守ります。あらゆる人が安心して利用できるよう、事前に検討しましょう。
なお、ハンドドライヤーの衛生対策については下記の記事で詳しく解説していますので、ぜひご一読ください。
ポイント6.導入費用やランニングコストが自社の予算に近いか?
ハンドドライヤーは導入費用だけでなく、ランニングコストも検討しておきましょう。設備であるハンドドライヤーは、消耗品であるペーパータオルとは違い長期的な使用が一般的です。
もし購入後に運用コストが想定をオーバーすると、自社の予算を圧迫するかもしれません。ちなみに、ハンドドライヤーの導入にともない発生する費用には、以下があります。
- 本体の購入費
- 工事費
- 光熱費(電気代)
- メンテナンス費(フィルター代や修理費など)
導入した後に後悔しないために、あらかじめメンテナンスにかかる費用やランニングコストも計算しておきましょう。
なお、ハンドドライヤーにかかる電気代の詳細については、以下の記事で詳しく解説しているので、あわせてお読みください。
ポイント7.水滴や風が漏れにくい吸引式か?
ハンドドライヤー選びでは、水滴や風が漏れにくい吸引式であることも確認したいポイントです。従来式はボディの外へ風が流れる仕組みに対し、吸引式はボディの内部を循環します。
水滴や風が漏れにくいため、設置空間の空気を撹拌(かくはん)しにくい点がメリットです。菌やウイルスが空気中にまき散らされないため、新型コロナウイルスの感染経路の1つである「エアロゾル感染」を抑制できます。
より衛生対策を強化するのであれば、吸引式を選びましょう。
より満足度の高い吸引式ハンドドライヤーを導入するならCIRCURA
衛生的なハンドドライヤーをお探しなら、吸引式ハンドドライヤー「CIRCULA」がおすすめです。吸引式のため、以下の比較動画のように水滴や風の飛沫を従来式より99.7%抑えられます。
また、他にも以下の4つで衛生対策を強化しています。
- 誰でもメンテナンスしやすい一体型ボディを採用
- ボディには抗菌素材を使用
- 空気清浄機にも使われる「HEPAフィルター」を搭載
- 銅イオンによる抗菌加工を活用
なお、寸法・サイズは別メーカーの標準タイプとほとんど差がないため、設置場所を選びません。下記の写真のように、コンパクトなスペースに設置もできるため、手洗い後スムーズに手を乾かせます。
ハンドドライヤーの利用者に満足してもらうには、設置空間で利用者がストレスを感じず利用できることはもちろん、健康を害することのない安全な製品選びが大切です。
たくさんの人が安心して利用できる衛生的なハンドドライヤーをお探しの方は、まずはお気軽に資料をご覧ください。
ハンドドライヤーの寸法やサイズを知って自社に合う製品を選ぼう
ハンドドライヤーは、メーカーが異なっても寸法・サイズの差がほとんどありません。設置場所の広さに合わせて、手洗いから乾燥までスムーズに移動できる場所へ設置しましょう。
また、自社に合うハンドドライヤーを選ぶには、まず目的を明確にすることが重要です。利用者が満足できるハンドドライヤーを導入するためにも、設置により解決したい悩みや得たい効果を考えましょう。
なお、当サイトでは、ハンドドライヤー選びで知っておくべき導入知識を配布しています。資料は無料ですので、ぜひお気軽にダウンロードしてください。
コメント