「ハンドドライヤーって衛生的なのかな?」と思うことはありませんか?ハンドドライヤーは、正しく使用することで衛生さを保てます。
本記事では、ハンドドライヤーが汚いと誤解されている理由や衛生的に使うコツをまとめました。ハンドドライヤーを衛生的に使いたい方は、ぜひご一読ください。
衛生的に使えるハンドドライヤーをお探しですか?ハンドドライヤー選びは、いくつかポイントを押さえておくことでよくある失敗を防げます。
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ハンドドライヤーは正しく使用すれば衛生さを保てる
ハンドドライヤーは、正しく使うことで衛生的に使用できます。
三菱電機株式会社が2021年3月に発表した検証では、簡単な手洗い後にハンドドライヤーを使用した場合の一般的な感染リスクは「0.0087%」でした。
同検証で想定した一般的なオフィスでの1日あたりの感染リスクは、6.76%です。手洗い後にハンドドライヤーを使用した場合の感染リスクのほうが低い結果となっています。
また朝日新聞によると、コロナウイルスが感染拡大した2021年4月時点で、世界保健機関(WHO)や諸外国の保健当局がハンドドライヤーの使用を推奨していたと記されています。
加えて台湾やタイ、シンガポールなど感染が落ち着いている国・地域では、ハンドドライヤーを使用停止とする要請は出ていませんでした。
以上によりハンドドライヤーは、正しく使うことで衛生さを保てると世界的に認識されているといえます。
ハンドドライヤーが汚い・不衛生と誤解されている理由
ハンドドライヤーは世界的に使用が続けられているにもかかわらず、なぜ「汚い」「不衛生」と誤解されるようになったのでしょうか。
理由の1つに、新型コロナウイルスの感染対策として、厚生労働省がハンドドライヤーの使用を禁止したことがあげられます。
▼2020年5月に発表された「新型コロナウイルス感染症対策の状況分析・提言」
上記を参考に各団体が策定したガイドラインでは、現在もハンドドライヤーの利用を控えるよう呼びかけられています。
一方、科学的な根拠が乏しい可能性を理由に、政府へハンドドライヤーの使用を認めるよう求めた団体がいます。
一般社団法人 日本経済団体連合会(以下、経団連)です。しかし、政府は経団連の要請をなかなか容認しませんでした。
それが、「ハンドドライヤーは不衛生」というイメージを、さらに世へ広げたのかもしれません。
ですが、検証などを根拠とし解除要請を続けた経団連は、2021年4月にハンドドライヤー利用停止の記述を削除する容認を政府から取り付けます。
前提として、政府も経団連も利用者を守ることを第一にガイドラインを策定しています。
ですが、前述のとおり、ハンドドライヤーによる感染リスクは限りなく抑えられることが証明されているのが事実です。
なお、ハンドドライヤーの感染リスクについて下記の記事で詳しく解説していますので、あわせて参考にしてください。
ハンドドライヤーを衛生的に使う3つのコツ
ハンドドライヤーを衛生的に使うコツは、以下の3つです。
- 正しい手の洗い方を促す
- ハンドドライヤーの正しい使い方を推奨する
- 一日に何度か清掃する
それぞれ詳しく見ていきましょう。
コツ1.正しい手の洗い方を促す
衛生面を強化するには、正しい手洗いが欠かせません。手に付着したウイルスは、手洗いによって洗い流せるからです。
厚生労働省がまとめた上記の表によると、ハンドソープを使用して手洗いすれば、残存ウイルス数が約数個にまで減少することがわかります。
加えて、同省の「新型コロナウイルスの消毒・除菌方法について」でも、手洗いの効果が以下のとおり発表されました。
手や指に付着しているウイルスの数は、流水による15秒の手洗いだけで1/100に、石けんやハンドソープで10秒もみ洗いし、流水で15秒すすぐと1万分の1に減らせます。
引用:厚生労働省
以上により、まずは手洗いの重要性を認識することで、ハンドドライヤーの衛生対策を強化できます。なお、手洗いの効果については以下の記事で解説していますので、合わせて参考にしてください。
コツ2.ハンドドライヤーの正しい使い方を推奨する
衛生的に使うには、ハンドドライヤーの正しい使い方を推奨することも重要です。利用者が誤って本体に触れてしまうと、汚れが手に付いてしまうからです。
例えば、上から風が吹き出す「シングルタイプ」では、手に付着した水滴を飛ばしてから手揉みをします。
一方で、側面が空いている「ダブルタイプ」のハンドドライヤーでは、横から手を入れて乾かすようにします。乾いた後は、ゆっくりと手を上方から引き出すのが正しい使い方です。
もし誤って本体に触れてしまった場合は、焦らずにもう一度手洗いをすれば汚れを落とせます。
また、手が濡れた状態だとアルコール消毒の本来の効果が得られません。利用者が正しい知識でハンドドライヤーを使えるよう配慮し、衛生対策を行いましょう。
なお、ハンドドライヤーの正しい使い方は以下の記事で詳しく解説していますので、合わせて参考にしてください。
コツ3.一日に何度か清掃する
3つ目は、ハンドドライヤーを一日に何度か清掃することです。
前述した経団連のガイドラインでも、ハンドドライヤーを適切な清掃方法で定期的に清掃することを推奨しています。
なお清掃の際には、下記のような消毒液の使用がおすすめです。
種類 | 概要 |
---|---|
次亜塩素酸ナトリウム液 | ・塩素系殺菌剤 ・殺菌・漂白に活用される ・ノロウイルス・コロナウイルス対策としても推奨 |
消毒用エタノール | ・エチルアルコールと呼ばれるアルコール ・揮発しにくい濃度で消毒に向いている ・エタノールで不活性化できるウイルスの消毒に有効 |
中性洗剤 | ・主に洗濯用洗剤として使われる薬剤 ・酸性の汚れとアルカリ性の汚れを中和しながら落とす ・刺激が少なく素材や肌を傷めにくい |
できれば、食品工場でも使用される「次亜塩素酸ナトリウム液」で拭き掃除をおこなうことが望ましいです。消毒用エタノールは気軽に利用しやすい反面、ボディが劣化する恐れがあります。
いずれにせよ、ハンドドライヤーの劣化を防ぐには以下について確認してから使用するのがおすすめです。
- 消毒液は使用しても大丈夫か?
- どの消毒液なら使用できるか?
- ハンドドライヤーのどの部分に使用できるか?
なお、以下の記事ではハンドドライヤーの清掃方法を詳しく紹介していますので、ぜひご一読ください。
より衛生的に使えるハンドドライヤーを選ぶ6つのチェックポイント
より衛生的に使えるハンドドライヤーを選ぶポイントは、以下の6つです。
- 誰でも簡単に清掃できる構造になっているか?
- 本体に抗菌加工が施されているか?
- 本体が消毒液に耐えられる素材か?
- 早く乾燥できるだけの風量があるか?
- 風や水滴が本体から漏れにくいか?
- 想定利用者が自然な姿勢で利用できるか?
それぞれ詳しく解説します。
ポイント1.誰でも簡単に清掃できる構造になっているか?
ハンドドライヤーを衛生的に使うには、清掃しやすい構造になっているかがポイントです。誰でも簡単に清掃できる構造でないと、掃除がされなくなる恐れがあるからです。
いくら性能の優れた製品であっても、複雑な構造だと清掃に時間がかかってしまいます。忙しい現場のスタッフが清掃しやすいよう、シンプルな構造のハンドドライヤーを選ぶのがおすすめです。
また、ハンドドライヤーの構造については以下で解説していますので、ぜひご覧ください。
ポイント2.本体に抗菌加工が施されているか?
2つ目は、本体に抗菌加工が施されているかどうかです。抗菌とは、細菌の増殖を抑制することです。菌の繁殖を抑えることで感染リスクが低くなり、利用者がより安心して利用できます。
また、ハンドドライヤーのなかには、抗菌製品技術協議会が制定した「SIAAマーク」を表示している製品もあります。
もちろんSIAAマークがなくても衛生面に配慮された製品はたくさんあります。あくまでハンドドライヤーを選ぶ基準の一つとして、覚えておきましょう。
ポイント3.本体が消毒液に耐えられる素材か?
ハンドドライヤー選びでは、本体が消毒液に耐えられる素材であることもポイントです。消毒液に耐えられれば、清掃による衛生対策を強化できます。
前述のとおり、ハンドドライヤーを拭き掃除する際は、消毒液として次亜塩素酸ナトリウム液の使用が望ましいです。
ですが、金属に使用すると変色したり腐らせたりする恐れがあります。購入してから後悔しないためにも、必ず事前に確認しましょう。
ポイント4.早く乾燥できるだけの風量があるか?
ハンドドライヤーの乾燥速度は、メーカーやタイプによって差があります。衛生面を意識するなら、早く乾燥できる風量があるかどうかもチェックしておきましょう。
菌が増殖する条件として、栄養(汚れ)・温度・水分の3つがあげられます。もし少しでも早く乾燥できれば、条件が揃わないため菌の繁殖を抑えられます。
ただ風量にこだわりすぎると、音の大きさに悩むケースもあります。実際にデモ機を用いて、風量や音量を確認しておきましょう。
なお、手の乾かし方にはいつくかのコツがあります。手が乾かないと困ったときの対処法を以下記事で解説していますので、ぜひご覧ください。
ポイント5.風や水滴が本体から漏れにくいか?
5つ目のチェックポイントは、風や水滴が本体から漏れにくいかどうかです。
ハンドドライヤーから風が漏れることで、設置場所の空気が撹拌(かくはん)され、菌・ウイルスなどを含むエアロゾルが舞い上がりやすくなります。
また水滴が床や壁に付着した場合、手洗いが不十分な利用者から飛んだ汚れが菌を増殖させるきっかけにもなります。
もちろん、こまめな清掃や換気などの対策をおこなえば、感染リスクは抑えられます。
ですが少しでもエアロゾル対策を強化したいのであれば、風や水滴が本体から漏れにくいハンドドライヤーがおすすめです。
ポイント6.想定利用者が自然な姿勢で利用できるか?
ハンドドライヤーの本体に触れてしまうと、汚れがつく恐れがあります。そのため、利用者が無理なく自然な姿勢で利用できる製品を選ぶことが重要です。
例えば、ショッピングモールでは、子どもから大人までさまざまな人が使用することが予想できます。
利用者層が特定できない場合は、誰でもムリのない姿勢で手を入れられるよう、手挿入部の角度が工夫された製品がおすすめです。
想定した利用者が、安全に使用できるハンドドライヤーを選ぶようにしましょう。なお、利用者が快適に使用するには適切な高さに設置することも重要です。
以下の記事で設置前に知っておくべき高さのポイントをまとめていますので、合わせて参考にしてください。
衛生的なハンドドライヤーならCIRCULAがおすすめ
衛生的なハンドドライヤーなら、吸引式ハンドドライヤー「CIRCULA(サーキュラ)」がおすすめです。感染リスクを抑えるには、エアロゾル(空気中に漂う微細な粒子)の拡散を防ぐ必要があります。
2022年3月28日、国立感染症研究所が新型コロナウイルスの感染経路について以下のとおり発表しました(一部抜粋)。
SARS-CoV-2は、感染者の鼻や口から放出される感染性ウイルスを含む粒子に、感受性者が曝露されることで感染する。
その経路は主に3つあり、①空中に浮遊するウイルスを含むエアロゾルを吸い込むこと(エアロゾル感染)
引用:国立感染症研究所
吸引式ハンドドライヤーの「CIRCULA」なら、水滴や菌の飛沫を最小限に抑えることが可能です。
加えて、ボディは抗菌素材を使用し、空気清浄機にも使われるHEPAフィルターに銅イオンを組みあわせ、菌の増殖を抑制します。
感染リスクを抑えるには、日々のメンテナンスの前に、適切なハンドドライヤー選びが重要です。
衛生的なハンドドライヤーで利用者に安心を届けたいとお考えのご担当者様は、まずはお気軽に資料をご覧ください。
ハンドドライヤーを活用して衛生対策をしよう
あらためて、本記事の内容をまとめます。
- ハンドドライヤーは、正しく利用すれば衛生的に使える
- ハンドドライヤーを衛生的に使うには、正しい手洗いが重要
- より衛生的を保ちたいのであれば、素材や構造もポイント
ハンドドライヤーは、正しく使用すれば感染リスクを最小限に抑えられます。本記事の内容を参考にして、衛生的にお使いください。
なお、衛生さを保てるハンドドライヤー選びで失敗を防ぐには、いくつかポイントを押さえておくことが重要です。
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