「ハンドドライヤーは、雑菌をまき散らして感染リスクを高めるの?」と疑問に思うことはありませんか?結論、ハンドドライヤーは、正しく使用すれば細菌による感染リスクを抑えられます。
本記事では、ハンドドライヤーの使用で感染リスクが増すと誤解された経緯や、細菌が繁殖しにくいハンドドライヤーを選ぶポイントなどをご紹介します。
ハンドドライヤーの正しい知識を得て衛生対策を強化するためにも、ぜひご一読ください。
感染リスクをより抑えられるハンドドライヤーをお探しですか?
ハンドドライヤーには、手を素早く乾燥できるタイプや、本体から風が漏れにくい吸引式タイプなど、衛生対策として有効な種類がたくさんあります。
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ハンドドライヤーは正しく使用すれば細菌の拡散による感染リスクを抑制できる
三菱電機株式会社の発表によると、吸引式ではないハンドドライヤーを使用した際、風の当て方によって本体から手についた粒子が飛沫することがわかっています。
上記のとおり、手の甲に上部から風を当てた場合、最も飛沫量が多くなります。
一方、同実験によると、オフィスで7時間過ごした場合の感染率は約6.8%です。一方、流水で手洗いした後にハンドドライヤー使用した場合の感染リスクは、0.01%程度という結果でした。
つまり、ハンドドライヤーによる細菌の拡散は考えられるものの、正しく使用すれば感染リスクは抑えられるといえます。
なお、ハンドドライヤーの感染リスクについては下記の記事で詳しく解説していますので、ぜひあわせてご覧ください。
ハンドドライヤーが雑菌をまき散らすと誤解されている理由
ハンドドライヤーが雑菌をまき散らすと誤解された理由の1つとして、2020年5月、政府が新型コロナウイルスの感染症対策として提言したことがあります。
▼「新型コロナウイルス感染症対策の状況分析・提言」
上記により、各施設のハンドドライヤーが利用を停止しました。ですがその後、政府の要請には科学的な根拠に欠けている可能性が判明します。
そこで一般社団法人 日本経済団体連合会(以下、経団連)が、禁止解除に向けた検討に着手しました。政府はなかなか容認しませんでしたが、2021年4月、経団連は利用停止の解除を取り付けています。
ちなみに政府は、2022年7月末時点で提言を変更していません。以上から、ハンドドライヤーによる感染リスクは抑えられるものの、正しい知識を得て使用することが大切といえます。
なお、ハンドドライヤーが不衛生と誤解されている理由の詳細については、下記の記事で詳しく解説していますので、ぜひご覧ください。
ハンドドライヤーで細菌が繁殖するリスクを抑える2つのコツ
ここで、ハンドドライヤーをより安心して使うために、細菌が繁殖するリスクを抑える2つのコツを紹介します。
- こまめに清掃をおこない菌の繁殖を抑える
- 利用者へ正しい手の洗い方を促す
では、順番に詳しく解説していきます。
コツ1.こまめに清掃をおこない菌の繁殖を抑える
まず、ハンドドライヤーはこまめに清掃をおこないましょう。定期的にメンテナンスすることで、菌の繁殖をより抑えられます。
前述のとおり、従来のハンドドライヤーは、使用時に本体から細菌が飛沫する可能性があると考えられています。さらに、新型コロナウイルスの感染経路の1つは、空気中に漂う微粒子「エアロゾル」です。
SARS-CoV-2は、感染者の鼻や口から放出される感染性ウイルスを含む粒子に、感受性者が曝露されることで感染する。
その経路は主に3つあり、①空中に浮遊するウイルスを含むエアロゾルを吸い込むこと(エアロゾル感染)
引用:国立感染症研究所
清掃により本体における菌の繁殖をできるだけ抑えられれば、空気中に菌やウイルスが浮遊を防止できます。できるだけこまめに、ハンドドライヤーの清掃をおこないましょう。
なお、ハンドドライヤーの清掃方法については下記の記事で詳しく解説しています。ぜひ参考にしてください。
コツ2.利用者へ正しい手の洗い方を促す
菌の繁殖を抑える対策として、利用者へ正しい手洗いを促すことは有効です。
厚生労働省によると、正しく手洗いをおこなえば、流水で15秒洗うだけで残存ウイルスを約1%まで減らせることがわかっています。
同省が推奨している正しい手洗いは、下記のとおりです。
利用者にわかりやすいよう、洗面所に注意喚起のポスターを設置するなど、対策をおこないましょう。なお、正しい手洗いの詳しいやり方については下記の記事で詳しく解説していますので、あわせてご覧ください。
細菌が繁殖しにくいハンドドライヤーを選ぶ5つのチェックポイント
感染リスクを抑えるのであれば、より衛生対策できるハンドドライヤーを選ぶことも効果的です。ここで、細菌が繁殖しにくいハンドドライヤーを選ぶ5つのポイントについて紹介します。
- シンプルな構造でだれでも簡単に掃除できるか?
- ボディの素材に抗菌加工が採用されているか?
- ボディが次亜塩素酸ナトリウムに耐えられる素材か?
- 早く乾燥できる風量を確保できるか?
- 風や水滴が本体から漏れにくい吸引式であるか?
では、1つずつ見ていきましょう。
ポイント1.シンプルな構造でだれでも簡単に掃除できるか?
ハンドドライヤーを選ぶ際には、だれでも簡単に掃除できるシンプルな構造になっているか確認しましょう。現場のスタッフは、忙しい業務を並行して清掃をおこないます。
ハンドドライヤーの構造が複雑だと、清掃に時間がかかりメンテナンスのハードルを高くする恐れがあります。
メンテナンスのハードルをできるだけ低くするためには、だれでも簡単に掃除できるシンプルな構造のものを選ぶことが重要です。
忙しい現場のスタッフにとって、清掃しやすい構造のハンドドライヤーを選びましょう。
ポイント2.ボディの素材に抗菌加工が採用されているか?
ボディの素材に、抗菌加工が採用されているかどうかも重要なポイントです。ハンドドライヤーの表面に抗菌加工が施されていれば、より細菌の増殖を抑えられます。
また本体だけでなく、内部でも菌の増殖を抑えられる工夫があれば、より感染リスクを抑えられます。
- 空気清浄機にも使用される「HEPAフィルター」
- 銅の抗菌作用を取り入れた加工
もちろん、抗菌加工が施されているからといって、メンテナンスを怠ってはいけません。
ですが、利用者が少しでも安心して使用するためにも、採用されている素材のハンドドライヤーであるかどうかを確認しましょう。
ポイント3.ボディが次亜塩素酸ナトリウムに耐えられる素材か?
ハンドドライヤーのボディが次亜塩素酸ナトリウムに耐えられる素材であることも、チェックしておきたいポイントです。
次亜塩素酸ナトリウムは、厚生労働省からコロナウイルスの感染対策やノロウイルスを失活化する方法の1つとして推奨されている消毒液です。
清掃時に使用できれば、より菌の繁殖を抑えられます。注意が必要なのは、ハンドドライヤーの全面に消毒液を使用できるとは限らないことです。
ハンドドライヤーのどの部分が次亜塩素酸ナトリウムに耐えられるのか、適用範囲も確認しておくと安心です。
ポイント4.早く乾燥できる風量を確保できるか?
手洗い後に、濡れた手を早く乾燥できるかどうかも確認しておきましょう。細菌の繁殖は、栄養(汚れ)・温度・水分の3つが揃ったときに起こります。
いくら正しく手洗いをおこなっても、水分が残っていれば菌が繁殖する恐れがあります。迅速に手を乾かせれば、細菌が繁殖する条件を揃えません。
ハンドドライヤーが短時間で濡れた手を乾燥できる風量を持っているかどうかは、感染リスクを抑えるために重要です。
ポイント5.風や水滴が本体から漏れにくい吸引式であるか?
ハンドドライヤーが、風や水滴が本体から漏れにくい吸引式であることはエアロゾル感染の抑制に有効です。
従来式のハンドドライヤーは風や水滴が本体から漏れ、菌やウイルスをまき散らしてしまいます。
吸引式ハンドドライヤーなら菌をまき散らさないだけでなく、設置空間の空気の撹拌を抑えられます。感染リスクを最小限にするためにも、ハンドドライヤーが吸引式タイプであることは重要です。
衛生対策をより強化できるハンドドライヤーを導入するならCIRCULA
衛生対策を強化できるハンドドライヤーなら、吸引式ハンドドライヤー「CIRCULA(サーキュラ)」がおすすめです。CIRCULAは吸引式のため、本体から水滴が漏れにくい構造です。
以下の検証動画のように、空気中に漂うエアロゾルの飛散を従来式より99.7%抑えられます。
また内部には、空気清浄機にも採用される「HEPAフィルター」を採用しています。
さらにフィルターやボディ内部には、銅イオンによる抗菌作用を取り入れているため、ボディの内外で菌の繁殖を抑えられることも特徴です。
衛生対策を強化したハンドドライヤーなら、利用者やメンテナンススタッフが安心できます。
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雑菌が繁殖しにくい衛生的なハンドドライヤーを導入しよう
検証実験によると、従来のハンドドライヤーを使用した際、手に付着した粒子の飛沫が確認されています。ですが、正しく使用すれば感染リスクが抑えられることも証明されています。
利用者や自分の身を守るためにも、正しい知識を得てより安全にハンドドライヤーを使用しましょう。
なお、当サイトでは、ハンドドライヤー選びで失敗を防ぐ導入知識を配布しています。資料は無料なので、興味があれば以下のボタンからお気軽にダウンロードしてください。
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