「ハンドドライヤーは使用を再開しているの?」と疑問に思うことはありませんか。結論、一部のガイドラインでは利用停止が解除され、使用を再開する動きが見られます。
本記事では、新型コロナウイルスの感染対策として、政府から使用禁止が提言されたハンドドライヤーの使用再開について解説します。
安心してハンドドライヤーの使用を再開するためにも、ぜひ最後までご一読ください。
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ハンドドライヤーはコロナ禍を経て2021年4月から使用再開している

冒頭でも触れたように、ハンドドライヤーの利用を再開する動きは、コロナ禍を経て2021年4月から見られます。
一般社団法人 日本経済団体連合会(以下、経団連)が、政府や専門家の了承を得たうえで、利用停止の解除を取り付けたからです。

上記のように、経団連はオフィスと製造事業場を対象として定めた「新型コロナウイルス感染予防対策ガイドライン(以下、ガイドライン)」で、ハンドドライヤーの利用を止める記述を改訂しました。
新型コロナウイルスの有症者がいない管理された施設のトイレであれば、ハンドドライヤーを使用しても感染リスクが高くないと判断しているのが実情です。
では、そもそもハンドドライヤーはなぜ利用を禁止されたのでしょうか?次項で経緯をお伝えします。
ハンドドライヤー使用禁止から解禁までの経緯

ここで、ハンドドライヤー使用禁止が提言されてから、解禁に至るまでの経緯を振り返ります。
2020年5月、政府は「新型コロナウイルス感染症対策の状況分析・提言」でハンドドライヤーの使用禁止を要請しました。

しかし、政府の要請は科学的な根拠に欠けるおそれがあると判明します。そこで経団連は、ハンドドライヤー使用禁止の解除に向けた検討に着手したのです。
ところが、政府はハンドドライヤー使用禁止の撤回になかなか応じません。政府の対応から、経団連やメーカーは公正中立な証明が必要と考えました。
そして、2021年3月に三菱電機株式会社が「ハンドドライヤの使用による飛沫飛散シミュレーションと感染リスク試算」で、感染リスクが低いことを発表します。

以上の経緯を経て、経団連は政府や専門家の了承を得たうえでをガイドライン改訂し、ハンドドライヤーの利用停止が解除されました。
2022年6月現在、政府の方針ではハンドドライヤーは使用禁止のままですが、事実上、政府は経団連のガイドライン改訂を容認している形です。
ハンドドライヤーの使用を再開した商業施設の利用者が、SNSに利用再開を歓迎する声を投稿し、メディアに取り上げられる光景もみられます。
参考1:https://www.yomiuri.co.jp/economy/20210508-OYT1T50281/
参考2:https://www.kobe-np.co.jp/rentoku/omoshiro/202201/0015012192.shtml
ハンドドライヤーで菌・ウイルスによる感染対策をする2つのコツ

経団連が利用停止を解除したとはいえ、ハンドドライヤーをどのように使ってもいいわけではありません。ハンドドライヤーを使用再開するにあたって、以下の2つの対策をおすすめします。
- ハンドドライヤーのメンテナンスを定期的におこなう
- 利用者へ正しい手洗いを促す
では、それぞれ見ていきましょう。
コツ1.ハンドドライヤーのメンテナンスを定期的におこなう

ハンドドライヤーのメンテナンスを定期的におこなうことは重要です。清掃が不十分だと、ハンドドライヤー本体に付着した菌が繁殖する恐れがあります。
ハンドドライヤーを衛生的に保つには、以下のこまめなメンテナンスが重要です。
- ハンドドライヤーの拭き掃除
- 水受けトレーの交換
- フィルターなどの消耗品の清掃・交換
感染リスクを抑え安全に利用するためにも、メンテナンスを徹底しましょう。
なお、ハンドドライヤーの清掃方法の詳細については下記の記事で詳しく説明していますので、ぜひ合わせてご覧ください。

コツ2.利用者へ正しい手洗いを促す

利用者へ正しい手洗いを促すことも、感染症対策の1つとなります。
手洗いが不十分なままハンドドライヤーを使用すると、手に残った菌やウイルスが風によって周囲へ吹き飛んだり舞い上がったりします。
結果、空気に浮遊する微小な粒子による「エアロゾル感染」につながる恐れがあるため、手洗いを正しくおこなうことは大切です。
SARS-CoV-2は、感染者の鼻や口から放出される感染性ウイルスを含む粒子に、感受性者が曝露されることで感染する。
その経路は主に3つあり、①空中に浮遊するウイルスを含むエアロゾルを吸い込むこと(エアロゾル感染)
引用:国立感染症研究所
上記のように、エアロゾルは新型コロナウイルスの感染経路の1つです。厚生労働省は、正しい手洗いの手順として下記の方法を推奨しています。

正しい手洗いの詳細については下記の記事でもご紹介していますので、ぜひ合わせてご覧ください。

感染症対策に使用するハンドドライヤーを選ぶ5つのポイント

感染症対策としてハンドドライヤーを使用するには、選び方も重要です。ハンドドライヤーを選ぶには、以下の5つのポイントを押さえましょう。
- 誰でも簡単に清掃できるシンプルな構造であるか?
- ボディに抗菌加工が施されているか?
- ボディの素材が次亜塩素酸ナトリウムに耐えられるか?
- 迅速に手を乾かす風量を確保できるか?
- 風や水滴が本体から漏れにくい吸引式であるか?
では、1つずつお伝えします。
ポイント1.誰でも簡単に清掃できるシンプルな構造か?
どの現場のスタッフにとっても、清掃のしやすいシンプルな構造のハンドドライヤーを選びましょう。前述したように、ハンドドライヤーの清掃をおこなうことは、感染症対策として外せないからです。
例えば、下記の動画のように簡単に取り外しができる構造であれば、簡単に清掃がおこなえます。
現場のスタッフは、他の業務の合間にハンドドライヤーの清掃をおこなう場合があります。複雑な構造では、清掃に手間がかかり気が進まないかもしれません。
定期的にメンテナンスをおこなうためにも、シンプルな構造のハンドドライヤーを選びましょう。
なお、ハンドドライヤーの構造の詳細については下記の記事で解説していますので、ぜひ合わせてご覧ください。

ポイント2.ボディに抗菌加工が施されているか?

ボディに抗菌加工が施されていることも重要です。抗菌加工とは、表面に付着した菌の増殖を抑えられる加工技術のことです。
ハンドドライヤーのボディに抗菌加工が施されていることで、菌の繁殖を抑えられ、長期的に衛生を保つことができます。
菌の繁殖を抑えられれば、利用者が安心できるだけでなく、清掃スタッフの感染対策にもなります。
一人でも多くの人の安全を守るために、ハンドドライヤーはボディに抗菌加工が施されているものを選びましょう。
ポイント3.ボディの素材が次亜塩素酸ナトリウムに耐えられるか?

感染症対策を強化するなら、ボディが次亜塩素酸ナトリウムに耐えられる素材を選びましょう。
次亜塩素酸ナトリウムは、厚生労働省より新型コロナウイルスの感染対策やノロウイルスを失活化する方法の1つとして推奨されている消毒液です。
ボディを次亜塩素酸ナトリウムで消毒することで、ハンドドライヤーをより清潔に保てます。
ただし、次亜塩素酸ナトリウムは金属製のものを腐食させるおそれがあるため、消毒する部位には注意が必要です。ボディの素材が次亜塩素酸ナトリウムに耐えられるか確認した上で、ハンドドライヤーを消毒しましょう。
ポイント4.迅速に手を乾かす風量を確保できるか?

.迅速に手を乾かす風量を確保できるかどうかも確認したいポイントです。細菌の繁殖を防ぐには、条件をそろえないことが重要になります。
細菌が繁殖する条件は、水分・温度・栄養分(汚れ)の三要素です。迅速に手を乾かせれば、もし手に細菌が残っていても繁殖を抑えられます。
ハンドドライヤーの乾燥速度は製品のタイプやメーカーによって異なります。できるだけ早く手を乾かしたいのであれば、乾燥までに時間のかからない製品を選びましょう。
ただし、ハンドドライヤーを選ぶときは、稼働音の大きさも見逃せないポイントです。設置場所によって、許容される騒音に違いがあるからです。
騒音と判断される稼働音かどうか確かめるには、デモ機で実際に体感してみることがおすすめです。
なお、手を素早く乾かすにはいくつかのコツがあります。ハンドドライヤーを使用しても手が乾かないときの対策を以下の記事で解説していますので、合わせて参考にしてください。

ポイント5.風や水滴が本体から漏れにくい吸引式か?

風や水滴が本体から漏れにくい吸引式であることも、感染リスクを抑えるためには重要です。ハンドドライヤーには、風を吹き付けるタイプ(吹き付け式)と、風や水滴を吸引するタイプ(吸引式)があります。
吸引式は、風がハンドドライヤー内で循環するため、風や水滴が漏れにくい仕組みです。
菌や・ウイルスが飛び散らないだけでなく舞い上がりも防げるため、空気中に漂う微細な粒子による「エアロゾル感染」の防止になります。
感染症対策としてハンドドライヤーの利用を考えるなら重視したい機能の1つです。
ハンドドライヤーの使用で感染症対策を強化するなら「CIRCULA」

感染リスクをより抑えたいのであれば、吸引式ハンドドライヤー「CIRCULA(サーキュラ)」がおすすめです。
本体から風や水滴を漏らさないため、新型コロナウイルスの感染経路の1つである「エアロゾル感染」のリスクを回避できます。
下記の動画のとおり、従来製品より風や水滴の飛沫を99.7%抑られる吸引力があります。(※音声が流れます)
CIRCULAは、本体の内外で菌を繁殖させないため以下の工夫が特徴です。
- ボディの素材は抗菌素材
- 次亜塩素酸ナトリウム液に耐えられるボディ
- 空気清浄機にも使われている「HEPAフィルター」を採用
- 銅イオンの抗菌作用を活用
非接触で手を乾かせるハンドドライヤーは、感染症対策として有効なツールです。吸引式の製品を活用することで、より徹底した感染症対策にお役立てください。
もし「利用者や清掃スタッフが、少しでも安全に使えるハンドドライヤーを導入したい」とお考えのご担当者様は、ぜひお気軽に資料をご覧ください。
ハンドドライヤーの正しい知識を得て安全に使用再開しよう

新型コロナウイルスの感染対策として、政府から使用禁止が提言されたハンドドライヤーの利用を再開する動きは、2021年4月から見られます。
一般社団法人 日本経済団体連合会が、政府から利用停止の解除を取り付けたことからです。ただ、定期的な清掃や、利用者が正しい手洗いをすることが前提です。
できるだけ感染リスクを抑えられるためにも、感染症対策を施された安全なハンドドライヤーを選びましょう。
なお、ハンドドライヤーは製品によって特徴が異なるため、どのような基準で選べばいいのか迷うかもしれません。
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