トイレの乾燥機は、清潔に洗った手の衛生さを保つために役立つ設備です。一方、使用にともなう感染リスクについて疑問を持つことがあるかもしれません。
本記事では、トイレの乾燥機の基礎知識をまとめました。導入で失敗したくないという場合は、ぜひご一読ください。
トイレの乾燥機(ハンドドライヤー)をお探しですか?トイレの乾燥機は製品によって機能が異なるため、どのように選べばいいのか迷うかもしれません。
当サイトでは、導入で失敗を防ぐための知識を無料で配布しています。興味がありましたら、以下のボタンからお気軽に資料をダウンロードしてください。
トイレの乾燥機の仕組み
トイレの乾燥機の仕組みは、どの製品でもほとんど一緒です。ここでは、上記にあげた弊社の『CIRCULA』を例として解説します。
トイレの乾燥機は、手を挿入することでセンサーが反応し、自動で空気が吹き出る仕組みです。内部のモーターが稼働することで空気が吹き出され、手についた水滴を吹き飛ばします。
また、乾燥機の内部には水受けトレーやフィルターがあります。内部のパーツは、菌の繁殖を抑えるため定期的に清掃が必要です。
なお、トイレの乾燥機(ハンドドライヤー)の詳しい構造については下記の記事で解説していますので、ぜひ合わせてご覧ください。
トイレの乾燥機の値段
No. | 種類 | 値段 | 概要 |
---|---|---|---|
1 | 壁掛け式両面乾燥タイプ | 10万円~25万円 | 手のひらと手の甲の2ヶ所に向けて風を吹き付けるタイプ |
2 | 壁掛け式小型タイプ | 5万円~25万円 | 一方向から風が吹き付けるコンパクトサイズのタイプ |
3 | 壁面埋込式 タイプ | 10万円~20万円 | 一方向から風が吹き付ける、壁に埋め込んで設置できるタイプ |
4 | シンク一体型タイプ | 10万円~30万円 | シンクに取り付けられるタイプ |
5 | 衛生機能付きタイプ | 20万円~40万円 | 衛生管理の厳しい環境でも利用できるタイプ |
トイレの乾燥機は上記の5つに分類され、タイプによって導入コストが変化します。一般的に、ヒーターや抗菌対策など機能が充実し風量が多いほど、料金が高くなります。
同じタイプでも搭載されている機能が異なるため、目的に合わせて選ぶことが重要です。なお、トイレの乾燥機(ハンドドライヤー)の値段の詳細は下記の記事でまとめていますので、合わせてご覧ください。
トイレに乾燥機を導入するメリット・デメリット
乾燥機にはメリット・デメリットがあります。では、それぞれ詳しく解説します。
トイレに乾燥機を導入する3つのメリット
- 迅速に手を乾かせるから、菌の繁殖を防げる
- 使用回数が多いほど、ランニングコストを抑えられる
- 補充やゴミ捨てが発生しないので、運用がラク
菌の繁殖を防げることは、トイレの乾燥機を導入するメリットです。菌が繁殖する条件には、栄養(=汚れ)・温度・水分の3つがあります。
3つの条件を揃えないためには、手を迅速に乾かすことが重要です。トイレの乾燥機は、非接触で使用できるうえ製品によって10秒前後で手を乾かせるため、菌の繁殖の抑制に効果的です。
また、ランニングコストを抑えられることもメリットの1つです。ペーパータオルは購入費用だけでなく、補充や回収にも人的コストが発生します。
トイレの乾燥機を活用すれば、補充・回収に必要な人的コストを省けるだけでなく、廃棄費用の削減も可能です。
トイレに乾燥機を導入する2つのデメリット
- まとまった初期費用が発生する
- 故障時や停電時は使えない
トイレの乾燥機の導入には、まとまった初期費用が発生します。本体代とは別に、設置するための工事費が必要です。
特に電源の配線工事は、設備業者へ依頼しなければなりません。安全に取り付けるために、あらかじめ見積もっておく必要があります。
また、故障や停電の際に使用できないこともデメリットです。トラブルが発生した場合に迅速に復帰できるよう、販売代理店のサポートが充実している製品を選ぶことがポイントとなります。
トイレの乾燥機は正しく使用すれば感染リスクを抑えられる
トイレの乾燥機は、正しく使用すれば感染リスクを抑えられることがわかっています。
2020年5月、政府より新型コロナウイルスの感染症対策としてトイレの乾燥機(ハンドドライヤー)の使用を止めるよう提言があってから、各所で使用が中止されました。
一方、三菱電機株式会社がおこなった「ハンドドライヤの使用による飛沫飛散シミュレーションと感染リスク試算」では、以下の結果が発表されています。
- 20人が働いているオフィスで7時間勤務した場合の感染率は、約6.8%
- オフィスのトイレで乾燥機(ハンドドライヤー)を使用した場合の感染率は、0.01%未満
この結果を受けて一般社団法人 日本経済団体連合会は、トイレの乾燥機の使用禁止を解除するよう政府へ要請しました。すぐには容認されませんでしたが、2021年4月には、政府や専門家の了承を得たうえで利用停止が解除となっています。
以上により、トイレの乾燥機は定期的にメンテナンスや清掃をおこなうことで感染リスクを抑えられるといえます。
なお、下記の記事でハンドドライヤーの感染リスクについて詳しくまとめていますので、ぜひ参考にしてださい。
トイレの乾燥機の導入で知っておくべき6つのチェックポイント
トイレの乾燥機の導入でチェックしておくべきポイントには、以下の6つがあります。
- 構造がシンプルで簡単に掃除できるか?
- 本体に抗菌加工が施されているか?
- 本体が消毒薬を使用できる素材でできているか?
- 手を早く乾燥できる風量があるか?
- 設置場所で騒音と判断される音量ではないか?
- 水滴や風が本体から漏れにくい吸引式であるか?
それぞれについて詳しく解説します。
ポイント1.構造がシンプルで簡単に掃除できるか?
掃除が簡単にできるよう、シンプルな構造であることは重要です。感染リスクを抑えるには、乾燥機の清掃をこまめにおこなう必要があります。
水受けトレーやフィルターは、定期的に取り外して掃除や交換をおこなわなければなりません。現場のスタッフが乾燥機の清掃に慣れているとは限らないので、誰でも簡単に掃除できる製品が望ましいです。
なお、トイレの乾燥機(ハンドドライヤー)の清掃方法は下記の記事で詳しく解説していますので、ぜひ参考にしてください。
ポイント2.本体に抗菌加工が施されているか?
抗菌加工が施されていることも、大切なチェックポイントです。抗菌加工とは、表面に付着した菌の増殖を抑える加工技術のことです。
トイレの乾燥機の表面で菌が増殖すれば、誤って触ってしまったときに不衛生です。また繁殖した菌が、エアロゾルとして空気中に舞い上がり、感染リスクが高まります。
利用者の安全を守るためにも、抗菌加工が施されたた製品がおすすめです。
ポイント3.本体が消毒薬を使用できる素材でできているか?
トイレの乾燥機のボディが、薬品に耐えられる素材でできていることも重要です。衛生対策のためには、消毒液を用いて清掃することが望ましいからです。
トイレの乾燥機の清掃に用いる消毒液には、下記があります。
種類 | 概要 |
---|---|
次亜塩素酸ナトリウム液 | ・塩素系殺菌剤 ・殺菌・漂白に活用される ・ノロウイルス・コロナウイルス対策としても推奨 |
消毒用エタノール | ・エチルアルコールと呼ばれるアルコール ・揮発しにくい濃度で消毒に向いている ・エタノールで不活性化できるウイルスの消毒に有効 |
中性洗剤 | ・主に洗濯用洗剤として使われる薬剤 ・酸性の汚れとアルカリ性の汚れを中和しながら落とす ・刺激が少なく素材や肌を傷めにくい |
トイレの乾燥機の清掃には、次亜塩素酸ナトリウムの使用が効果的です。厚生労働省よりコロナウイルスの感染対策やノロウイルスを失活化する方法の1つとして推奨されているからです。
ですが、ボディに金属や耐薬品性のない素材が使われている場合、変色や腐食の恐れがあります。そのため、乾燥機を導入する前に、どの部分に次亜塩素酸ナトリウムを使用できるか確認しておきましょう。
ポイント4.手を早く乾燥できる風量があるか?
トイレの乾燥機は、風量がある速乾性の高い製品を選びましょう。手を早く乾かすことで、菌の繁殖を抑えられるからです。
菌は水分に溶け込んだ栄養(=汚れ)を食べて繁殖します。そのため、繁殖を抑えるには、水滴を飛ばしてスピーディに乾燥させることが重要です。
衛生管理を徹底するためにも、手を素早く乾燥する風量を確保できるトイレの乾燥機を選びましょう。
なお、手を素早く乾かすにはいくつかのコツがあります。以下でも解説していますので、ぜひ合わせてご覧ください。
ポイント5.設置場所で騒音と判断される音量ではないか?
トイレの乾燥機は、稼働時の音量もチェックしておくことが重要です。乾燥機を利用すると、風の吹き付ける音やモーターの稼働音が発生します。
ホテルや医療機関など音量へ配慮が必要な設置場所では、騒音と判断されることがあるかもしれません。稼働音がクレームとならないためにも、導入前にデモ機で音量を確認しておくと安心です。
ポイント6.水滴や風が本体から漏れにくい吸引式であるか?
トイレの衛生管理を徹底したいのであれば、吸引式の乾燥機がおすすめです。トイレの乾燥機には、下記の2タイプがあります。
- 吹付式:風を吹き付け手の水滴を飛ばしながら、乾燥させる
- 吸引式:空気や手についた水滴を吸引しながら、乾燥させる
吹付式は、トイレの乾燥機から空気が漏れるため、風とともに空気中に漂う微細な粒子(エアロゾル)が舞い上がりやすいです。
吸引式であれば、水滴を乾燥機が吸引するため設置場所の空気を撹拌(かくはん)しにくくなります。感染リスクを抑えたいのであれば、吸引式の乾燥機を選びましょう。
トイレに乾燥機を設置するなら吸引式ハンドドライヤーCIRCURAがおすすめ
衛生対策としてトイレの乾燥機を導入したいのであれば、吸引式ハンドドライヤー「CIRCULA(サーキュラ)」がおすすめです。
CIRCULAは吸引式のため、空気中に漂う微細な粒子(エアロゾル)の飛散を従来式より99.7%抑えられます。
さらに下記の衛生対策を強化しています。
- ボディに抗菌素材の樹脂を採用
- 空気清浄機にも採用される「HEPAフィルター」を使用
- 水受けトレーやフィルターに、銅イオンによる殺菌作用を活用
以上により菌の繁殖を防ぐため、トイレの乾燥機の表面だけでなく内部まで衛生さを保てることがCIRCULAの特徴です。利用者はもちろん、メンテナンスを担当する現場のスタッフも感染リスクを心配せずに安全に清掃業務をおこなえます。
感染リスクを抑え衛生的な環境づくりをご検討されている担当者様は、まずは以下のボタンからお気軽に資料をご覧ください。
トイレに乾燥機を導入して衛生対策を強化しよう
あらためて、本記事を以下にまとめます。
- トイレの乾燥機は、非接触で迅速に手を乾かせるから、菌の繁殖を抑えられる
- 使用回数が多いほど、ランニングコストを抑えられる
- まとまった初期費用が必要なので、計画的な導入がおすすめ
- 目的に合わせて製品を選ぶことが導入で失敗を防ぐポイント
トイレの乾燥機は、正しく使用することで感染リスクを抑えられます。定期的に清掃をおこない、利用者にとって安全な環境を作りましょう。
なお、トイレの乾燥機の導入で失敗を防ぐには、いくつかのポイントを抑えることが重要です。当サイトでは、導入で失敗を防ぐために知っておくべき知識を無料で配布しています。
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