「ハンドドライヤーとペーパータオルはどちらを選べば良いの?」と、考えることはありませんか?
消耗品のペーパータオルと、衛生設備であるハンドドライヤーでは、どのようなポイントで比較すればいいか悩むことがあると思います。
本記事では、コストからメンテナンスまで6つの観点で徹底比較しています。導入で失敗を防ぐためにも、ぜひ最後までご一読ください。
衛生対策を強化したいとお考えですか?
ハンドドライヤーは、非接触で衛生的に利用できるうえ、ランニングコストを抑えられるため、長期的な衛生対策に効果的です。
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ハンドドライヤーとペーパータオルを徹底比較
本項では、標準タイプのハンドドライヤーとペーパータオルを以下6つの項目で比較していきます。
No. | 項目 | ハンドドライヤー (標準タイプ) | ペーパータオル |
---|---|---|---|
1 | 本体価格 | △ 約10~40万円 | ◎ 1パック約110円~ |
2 | 設置費用 | △ 必要 | ◎ ホルダー代+取付け費用 |
3 | ランニングコスト(※1) | ◎ 約765円 | △ 約16,200円(※2) |
4 | 設置スペース | ◯ 見開き新聞より小さめ | ◎ コンパクト |
5 | メンテナンスのしやすさ | ◎ 1~3回/日くらい清掃が必要 | △ 定期的な補充が必要 |
6 | 衛生対策のしやすさ | ◎ 非接触で乾燥可 | △ ホルダーの紙に他者が接触する可能性あり |
※2 1BOX(200枚入り)120円(税抜)の場合
では、それぞれ見ていきましょう。
比較1.本体価格
ハンドドライヤー | 約10〜40万円 |
ペーパータオル | 約110円 |
本体価格の違いは上記のとおりです。衛生設備であるハンドドライヤーに対し、ペーパータオルは消耗品なため、価格に差があります。
本体価格での判断が難しいため、後述するランニングコストも把握しておくことが重要です。なお下記の記事では、ハンドドライヤーのタイプごとに本体価格の違いを解説していますので、ぜひ参考にしてください。
比較2.設置費用
ハンドドライヤー | 専門業者へ依頼する工事費用など |
ペーパータオル | ホルダー代+取付け費用のみ |
ハンドドライヤーは、機材の設置に工事費用が必要です。ハンドドライヤーの電圧には100V・200Vの2種類があるため、製品によって電源確保の工事が発生することもあります。
一方、ペーパータオルも、ホルダーによって取り付けに費用が必要です。付属のネジで簡単に設置できる壁掛け式タイプなら、自分で設置できる場合もあります。
さらに置くだけのケースであれば、設置コストが発生せず購入後すぐ利用が可能です。
比較3.ランニングコスト
利用期間 | ①ハンドドライヤーの費用 | ②ペーパータオルの費用 | ①と②の差額 |
---|---|---|---|
1日 | 25.5円 | 540円 | +514.5円 |
1ヵ月 | 765円 | 16,200円 | -15,435円 |
1年 | 9,180円 | 194,000円 | -184,820円 |
5年 | 45,900円 | 972,000円 | -926,100円 |
上記の表は、商業施設でハンドドライヤー・ペーパータオルを1ヵ月使用したときに発生するランニングコストを比較したものです。
設置初期は、本体代を含めてもペーパータオルのほうが費用かかりません。ですが、5年使用すると、ハンドドライヤーのほうが約90万円コストを抑えられます。
さらにペーパータオルは、紙代の他に補充やゴミ袋代などのメンテナンスコストが発生します。
比較4.設置スペース
ハンドドライヤー | 見開き新聞より少し小さめ ※CIRCULAの場合、幅300×奥行230×高さ690(単位=mm) |
ペーパータオル | ホルダーのコンパクトなサイズ |
ハンドドライヤーの大きさは、見開きの新聞紙より小さめのサイズです。各メーカーからたくさんの製品が発売されていますが、どれも同じくらいのサイズです。
すでにハンドドライヤーを設置済なら、メーカーを変えても設置スペースに困ることはほとんどありません。
また、ペーパータオルはホルダーの大きさによって多少の差はあるものの、どれも手洗い場に置けるコンパクトなサイズになっています。
比較5.メンテナンスのしやすさ
ハンドドライヤー | ・毎日1~3回くらい清掃 ・年に数回フィルターを交換 |
ペーパータオル | ・毎日ホルダーの拭き掃除をおこなう ・随時、補充や紙ゴミの回収・廃棄が必要 |
ハンドドライヤーの場合、1日1〜3/回くらいの清掃が目安です。一方でペーパータオルは、本体の拭き掃除に加え、定期的な紙の補充や使用済ペーパータオルの廃棄をおこないます。
衛生対策を徹底するほど利用回数が増加し、メンテナンスコストが思いのほか負担と感じるケースがあるので、注意が必要です。
なお、下記記事ではハンドドライヤー清掃方法について詳しく解説していますので、ぜひ参考にしてみてください。
比較6.衛生対策のしやすさ
ハンドドライヤー | 基本的に、非接触で使用できる |
ペーパータオル | ホルダーから出ている紙に、水が飛んだり他者が接触したりすることがある |
ハンドドライヤーは、本体に触れなければ非接触で手指の乾燥が可能です。さらに吸引式のハンドドライヤーなら、本体から空気が漏れにくいため、空気中にエアロゾルがまき散りにくくなります。
一方、ペーパータオルはホルダーの紙に手洗い中の水滴が飛んだり、他者が接触したりする恐れがあります。ただ、水に濡れると除菌効果を発揮する製品があるため、衛生対策を取ることは可能です。
ちなみに、ハンドドライヤーとペーパータオルの併用はおすすめできません。ペーパータオルの破片がハンドドライヤーのなかに入り込むと、故障の原因となるからです。
なお、ハンドドライヤーの衛生対策については下記記事で詳しく解説していますので、合わせて参考にしてください。
ハンドドライヤー?ペーパータオル?導入で失敗を防ぐ4つのポイント
ハンドドライヤーやペーパータオルの導入で失敗を防ぐ、4つのポイントをお伝えします。
- 設置場所の利用者像を具体的にする
- 設置場所の動線を妨げないか確認する
- 1日の利用回数を想定する
- メンテナンスにかけられるコストを把握する
では、ひとつずつ見ていきましょう。
ポイント1.設置場所の利用者像を具体的にする
まずは、設置場所の利用者像を具体的にしましょう。設置場所によって、目的や利用者が異なるからです。
ショッピングモールに設置するなら、子どもから大人まで幅広い利用者が想定されます。設置場所が総合病院であれば、握力の弱い患者や、目線が低い車椅子ユーザーの利用も考えられます。
利用者が快適に利用できなければ、導入の目的を果たせません。あくまで、利用者が使いやすい製品を選びましょう。
ポイント2.設置場所の動線を妨げないか確認する
ハンドドライヤーやペーパータオルを設置する際は、利用者の動線に考慮する必要があります。
例えば、個室トイレに標準タイプのハンドドライヤーを設置すると、スペースが狭くなり利便性が悪くなる恐れがあります。
そのため、ミニタイプのハンドドライヤーやペーパータオルを設置し、動線を妨げない工夫が必要です。利便性が悪いと、感染対策を強化できないだけでなく、施設そのものの印象が悪くなることもあります。
利用者が快適に使える動線を確保しましょう。
ポイント3.1日の利用回数を想定する
導入の前には、1日の利用回数を想定しておきましょう。利用回数によって、ランニングコストが変化するからです。ここで注意しておきたいのは「利用者数=利用回数ではない」ということです。
同じ利用者数でも、人によって使用頻度が異なる商業施設と、スタッフへ定期的に手洗いを促している食品工場では、1日の利用回数が異なります。
もし利用者数のみで判断してしまうと、想定以上にコストが膨らみ自社のリソースを圧迫するかもしれません。安定した運用をおこなうためにも、利用者数ではなく利用回数を想定するようにしましょう。
ポイント4.メンテナンスにかけられるコストを把握する
自社がメンテナンスに確保できるコストを把握したうえで、導入を検討することは大切です。
前述のとおりハンドドライヤーやペーパータオルは、どちらもメンテナンスを継続的におこなう必要があるからです。
例えば、商業施設にペーパータオルを設置した場合、購入費用だけでなく回収や廃棄にコストが発生します。回収・廃棄に対応できるスタッフを充分に確保できるのであれば、問題はありません。
ですが、スタッフが不足することが明らかなまま導入してしまうと、紙ゴミが山積みになり、来店客の店舗に対する印象が悪化する恐れがあります。
後悔しないためにも、初期費用だけでなく掃除や補充などのメンテナンスにかけられるコストを把握しておきましょう。
より衛生さを保つならハンドドライヤー「CIRCULA」がおすすめ
長期的に衛生を保ちたいのであれば、吸引式ハンドドライヤー「CIRCULA(サーキュラ)」がおすすめです。CIRCULAは、従来式と比較して水滴の飛沫を99.7%カットするため、エアロゾルによる感染リスクを抑えられます。
一方のペーパータオルは、初期費用を抑えられることがメリットです。ただ利用回数が増えるほど、紙の補充やゴミ捨てなどのコストがふくらむ恐れがあります。
また、CIRCULAのボディの原料は、菌の繁殖を抑えられる抗菌素材です。さらに、空気清浄機にも使われるHEPAフィルターや銅板を採用し、ボディ内でも菌の繁殖を抑制します。
感染リスクを抑えて利用者の安全を守るには、自社のリソースを圧迫せず長期的に運用しやすい方法が必要です。より簡単なメンテナンスで衛生対策の強化を検討されている担当者様は、まずはお気軽に資料をご覧ください。
ハンドドライヤーとペーパータオルをじっくり比較してから導入を検討しよう
あらためて、本記事の内容をまとめます。
- ハンドドライヤーとペーパータオルは、利用者や目的に合わせて選ぶ
- どちらも、利用回数によってランニングコストが変化する
- 利用者が安全・快適に使えることが最重要
- 簡単なメンテナンスで長期的に活用するなら、吸引式ハンドドライヤーがおすすめ
ハンドドライヤーやペーパータオルを導入する際は、利用者や目的に合わせて選ぶことがポイントです。利用者にとっての使いやすさを考え、衛生で安全な環境作りをおこないましょう。
なお、ハンドドライヤーは、非接触で安全に利用できるうえランニングコストを抑えられるため、長期的な衛生対策としておすすめです。
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